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そのすべてはUN/EDIFACTメッセ−ジ構造とは無関係なものであるが、しかし、記録から発生する法的信頼性に寄与することができる。
UN/EDIFACTを使用する当事者は、さまざまなセキュリティの手順およびサ−ビスの中から、UN/EDIFACT内で使用可能な手段と普遍的に使用可能な手段を選択することができる。
UN/EDIFACTにおけるセキュリティ・サ−ビス
取引当事者は、法的要件を充足するため、あるいは発生が予想される危険性に備えるために、以下に説明するようなUN/EDIFACT内で使用可能なセキュリティ・サ−ビスによって構成されるセキュリティ・サ−ビスを選択することができる。これらのセキュリティ・サ−ビスには、暗号化技法を使用しなければならない。したがって、コンピュ−タからコンピュ−タに転送された(数字の羅列に過ぎない)すべてのメッセ−ジは、伝送前と伝送後にメッセ−ジのディジタル数理関数(暗号化技法として知られている)を計算することによって保護されるのである。これによって、通信中ばかりでなく、いずれかの当事者のコンピュ−タで保存中に故意に行われた変更を探知するツ−ルを確保し、望ましいセキュリティ・サ−ビスを達成することができる。
本技術的附属書チェックリストの末尾に掲げる国連刊行物リスト中のUN/EDIFACT文書には、以下において詳述するセキュリティ・サ−ビスと主要な管理技法についての説明を記載した特別な資料が含まれている。情報を必要とするユ−ザは、これらの資料を参照することが望ましい。
メッセ−ジ内容の完全性(message content integrity) とは、いかなる種類のメッセ−ジについても、メッセ−ジ内のデ−タが変更されないよう保護することである。さらに、これはメッセ−ジの順序を確定するメッセ−ジ・シ−ケンスの完全性(message sequence integrity)に拡張される場合もある。いずれかのキ−が、いわゆる「メッセ−ジ認証コ−ド」(Message Authentication Code:MAC) を生成しない場合は、一般的にメッセ−ジの完全性を達成することはできない。このコ−ドは、メッセ−ジの暗号化された指紋のようなものであり、秘密キ−(secret key)によって作成される。特別にプロテクトされた

 

 

 

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